高貴で清純な日本の桜。近沢レース店の歴代の「桜シリーズ」をご紹介!
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- 2025.01.06.
みなさま、こんにちは。オンラインショップスタッフ、ひとみです。
近沢レース店の「シーズンタオルハンカチ」は、季節の移り変わりを感じられるアイテムとして、おかげさまで当店の大人気商品として育てていただきました。
カラフルでキャッチ―なレースも話題になりますが、やはりお花のレースは自分で使うにも、差し上げるにも不動の人気。いちばんはじめのシーズンタオルハンカチのモチーフも「桜」からはじまりました。
そこで今回は歴代の「桜」デザインについてご紹介いたします。
2014年発売「桜(ギュピールレース)」
2011年くらいから、近沢レース店のタオルハンカチの人気は不動のものとなります。さまざまな企業からご依頼をいただき、限定モデルを作成させていただくようになりました。その商品開発の技術が当店のものづくりにも生かされ、2013年春に季節限定商品というものが誕生しました。
こちらが初代「桜」ハンカチ。この年、初めて、バイカラー(レースを2色使う)レースが誕生したのです。この商品のヒットをきっかけに、季節限定のシーズンタオルハンカチという概念が生まれました。
しかしまだまだバイカラーレースは技術的に難しく、翌年2015年に発売したシーズンタオルハンカチにはバイカラーレースは存在しません。安定的に作成できなかったこと、コストも高かったこと、デザイン的に2色のレースなので、ハンカチ生地の選定が難しかったこと、などが挙げられます。
2016年発売「桜(ギュピールレース・CL刺繍)」
2年ぶりのバイカラーハンカチは、圧倒的人気の初代「桜」ハンカチと似ていますが、レースにも少し厚みを持たせ、デザインもバージョンアップしていることにお気づきでしょか?そして何といっても「CL刺繍」を入れた特別なデザインでした。
「CL刺繍」は現在、元町本店限定ハンカチにしか入らない特別な刺繍となり、シルバーのキラキラした銀糸はいまや貴重な一品ですね。
2016年発売「桜(チュールレース)」
そしてこの年はチュールレースでも「桜」ハンカチが登場。繊細なチュールレースに、金糸のめしべが輝きます。
近年はギュピールレースでのお作りが多いシーズンタオルハンカチですが、以前はチュールレースでのハンカチも多い時代でした。
この繊細なレースだって、洗濯機でお手入れ出来るのがすごい。シーズンタオルハンカチがみなさまから愛される理由のひとつでもあります。
2018年発売「桜ジャガード」
2018年には、タオル地にも桜を表現することに挑戦しました。
ふっくらとした桜の花びらが散るデザインのジャガードハンカチ。ホワイトレースの清楚な佇まいと、ふっくら可愛いタオルの相性が抜群のデザインでした。
2018年発売、2019年再販売「SAKURA」
和風の、日本らしさを感じられる「SAKURA」。この年から、桜以外のモチーフも全面的にバイカラーとなった、節目の年でした。
バイカラーといっても1色は「白」だったのですが、2色にすることによって、格段に表現の幅が広がりました。
みなさまに楽しみにしていただいている『かくし文字』も、桜シリーズでは2018年の「SAKURA」がはじめての表現ですね。
2019年発売「麻の葉桜」
麻の葉文様は、日本の伝統的な小紋柄のひとつ。日本のシンボル的イメージである桜と組み合わせた和柄デザイン。
レースは洋風なものと思われがちですが、漆器などとの相性も抜群。
近沢レース店ならではの「和×レース」モチーフは、お着物にも合わせやすく、海外へのお土産にも人気のモチーフでした。
2020年発売、2021年再販売「しだれ桜」
春にピンクの滝のごとく咲く枝垂桜の花言葉は「優美」。淑やかで圧倒的な美しさを表現したデザインでした。
これまで白+ピンクのバイカラーだったレースも、この年にはじめてグリーン+ピンクにも挑戦いたしました。タオル地もグリーンにしたことによって、爽やかなカラーリングはギフトにも人気でした。
やわらかな配色が上品で、一年中持っていたいハンカチ。「しだれ桜」なので、桜が下に向くように持つのが正解です。迷ったら「SAKURA」の文字の向きでご覧ください。
番外編:2021年発売「春の訪れ」
こちらは梅の花ですが、桜の季節になるとお問い合わせをいただく「春の訪れ」。
春の季節を真っ先に教えてくれる梅の花の花言葉は「高潔」。平安時代の『古今和歌集』から「梅に鶯」の和歌が詠まれ、日本の詩歌や絵画でも「相性のよい間柄」のたとえとされています。
2022年発売「桜並木」
これまで桜の花びらデザインが多かった中で、桜の木を表現したレースは反響の大きかったモチーフでした。
満開の桜並木を歩くと、楽しい気持ちになります。このハンカチを持ってお花見散歩気分。春を満喫できます。満開の桜は一瞬の儚いものですが、この桜並木はずっと満開。
「BLOSSOM」の『かくし文字』にもお気づきでしょうか?さらに、「O」がハートで表現されているところが、なんとも可愛らしく、大人の遊びゴコロがくすぐられます。
2022年発売「桜ひらひら」
桜の花びらが可憐に舞う、美しい春のイメージをレースにしました。レースはピンクのグラデーション。
この年はじめてハンカチ右下にモチーフレースをあしらい、ワンポイントのレースが引き立つ可愛らしいデザイン。
桜シリーズも毎年少しずつ進化を遂げています。
2023年発売「春爛漫」
寒い冬を乗り越えた草花が一気に芽吹き、温かい日差しに心浮き立つ…。そんな光が溢れる春のイメージをレースにしました。
幅約2.7cm×高さ約2.9cmの中に表現された圧巻のデザインです。盛り込みすぎても良い表現ができない場合があるから、そのバランスが難しい。なるべく単調にならないように、出入りがあるようにする。とデザイナーは言っておりますが、レースの余白からは光が差し込むような美しい光景が思い浮かびます。
2024年発売「桜便り」
2016年のレースが満を持して復刻した貴重な年。やわらかなチュールに淡い桜色のピンクとホワイト糸で織りなすレースは、清楚で可憐。花芯のさりげない金糸がエレガントさを醸し出します。
「桜便り」という商品名についても、桜の開花を待ちわびる風情を感じられて素敵ですよね。
長年ご愛顧いただいているお客様からは懐かしの、最近近沢レース店を知ってくださったお客様からは新しい、どなたにも愛されるモチーフでした。
2024年発売「桜餅」
「桜餅」に目が惹かれますが、こちらもさりげなく桜が添えられています。
関東風の長命寺(ちょうめいじ)と、関西風の道明寺(どうみょうじ)のふたつがレースで表現されています。「どっち好き?」と問いかける遊びゴコロが楽しいモチーフでした。
まさにおしゃべりのネタになる、シーズンタオルハンカチの醍醐味です。
2025年発売「春うらら」
そして2025年はじめのシーズンタオルハンカチは、今月発売となる「春うらら」。
のどかでゆっくりと時間が流れてゆく、春の情景をイメージしました。うららかな春の訪れを待ちわびているのは、どうやら私達だけではないようです。桜の木にメジロが遊びにやってきました。美しいさえずりに癒され、軽やかな早春の風に心が躍ります。
2025年発売「花より団子」
最後は、クスっと笑顔になれるモチーフで近沢レース店らしく締めくくりましょう。
「花より団子」とは『風流より実利のほうをとること。外観よりも実質を尊ぶことのたとえ。』丸いフォルムとカラフルさが可愛らしい三色団子、お茶、そして「花より団子」の文字をレースに施しました。陽気に満ちた暖かい春、おいしい団子を頬張ればさらに会話が弾みそう。こちらにもさりげなく桜が隠れています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?毎年デザインの異なる「桜シリーズ」はこの時期ならではの楽しみのひとつでもありますよね。
開花してから、あっという間に散ってしまう桜ですが、その儚さがより私たちの心をくすぐるのでしょう。
華やかで上品だけど、さりげなく寄り添ってくれる。ちょっとトクベツな存在になれますよう、これからもみなさまへ「夢とゆとり」をお届けしてまいります。