ハンカチのお手入れ方法|正しいお手入れでお気に入りのハンカチを長く楽しもう!
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- 2024.02.05.
お気に入りのハンカチは、お出かけの時にカバンからちらりと見えるだけで気分が明るくなる魔法のアイテム。きちんとお手入れして、長く使いたいですよね。
実はハンカチのお手入れは、素材や特徴ごとにさまざまなんです。今回は近沢レース店で取り扱っているハンカチの上手なお手入れ方法を、素材別にご紹介します。
綿・麻のハンカチ
柔らかな触り心地の綿や、通気性が良く速乾性に優れる麻は、ハンカチとして使用される一般的な素材です。使い勝手が良いので、日常用のハンカチとして愛用している方も多いのではないでしょうか。
それぞれの生地の特徴を簡単におさらいしてみましょう。
綿素材の特徴
綿素材は古くから我々の生活に欠かせない植物素材のひとつです。綿の特徴はなんといっても肌触りがいいこと。さらに吸水性にも優れているので、ハンカチとしてピッタリの素材なのです。
ドリンクをこぼしてしまったり、急な雨に降られた時でも、綿のハンカチを一枚持っていればさっと水分を吸い取ってくれます。
ただし綿には傷みやすい一面もあり、畳まずにポケットや鞄に入れてしまうと、いつの間にかシワがついてしまうという側面もあります。
麻素材の特徴
綿と並んで麻も、昔から生地として使用されてきた植物繊維です。そんな麻の特徴は、通気性の良さと発散性の良さです。濡れてもすぐに乾くので、清潔感のある素材といえます。
ただし、綿と同じくシワになりやすいので持ち歩く時はきちんと畳んで収納する必要があります。
綿・麻ハンカチの上手なお手入れ方法
綿・麻など植物素材のハンカチの洗濯には、石鹸または弱アルカリ性の合成洗剤を使用してください。タライなどに水をはり、優しく手洗いするのがおすすめです。
洗濯機を使用する場合はハンカチを畳んだ状態でネットに入れ「手洗いコース」か「ドライコース」で洗ってください。シワになりやすい素材のため、脱水は短時間に留め、よく伸ばして干しましょう。
麻は水に強く伸びにくい特徴がありますが、色ものに関しては長時間水に漬けたり温水で洗濯すると色落ちする可能性があります。短時間で洗いあげて、干すようにしましょう。
おすすめの保管方法
植物素材のハンカチは、速乾性があるので洗濯後は日の当たる場所に干しても問題ありません。
しかし長時間直射日光に当たる所で保管するのはおすすめできません。日焼けや黄ばみを作り、生地を痛める原因となってしまいます。
保管の際は通気性が良く湿気の少ない場所に保管しましょう。防虫・防カビ剤の使用も効果的です。
合成繊維のハンカチ
ハンカチに良く使われる合成繊維としてナイロン、ポリエステルが挙げられます。丈夫な繊維と購入しやすい金額が魅力です。合成繊維のハンカチの特徴とお手入れ方法をみていきましょう。
ナイロン素材の特徴
ナイロンは絹に似たような肌触りを持ち、ハンカチの素材として人気の高い合成繊維です。光沢と弾力があり、カビや虫食いにも強いため長持ちします。
ポリエステル素材の特徴
とても丈夫でしわになりにくく、お子様でも扱いやすいため子供用のハンカチとしても親しまれています。
ただし植物繊維と比べると吸湿性が低い面もあり、乾燥しがちな冬場には静電気が発生しやすいというデメリットがあります。苦手な方は冬場の使用を避けるといいでしょう。
上手なお手入れ方法
ナイロンやポリエステルのような合成繊維でできたハンカチを洗濯する際には、中性または弱アルカリ性の洗剤を水かぬるま湯に溶かして使用します。
長時間の脱水は避け、軽く水気を絞ったらダラ干ししてシワにならないように乾かしましょう。
また合成繊維の中には、熱に弱いものもあるのでアイロンを当てる際には温度設定を低めにして、変色や収縮がないか確認してください。
シルクのハンカチ
動物繊維のなかでも光沢が美しく高級感のあるシルクのハンカチ。日用品としての使用だけでなく、特別な日のポケットチーフなど装飾品としても重宝します。
シルク素材の特徴
シルクは、なめらかな肌触りときめ細やかで美しい光沢感が魅力です。静電気を起こしにくく保湿力や発散性にも優れています。
肌との相性が良いので、ハンカチとして使い心地の良い素材でもあります。
しかしながら水につけると光沢が徐々に失われていったり、紫外線に弱かったり、縮みやすいというデメリットもあります。虫食いなどのトラブルも受けやすいので保管にも注意が必要です。
シルクハンカチのお手入れ
シルクは摩擦に弱く、長時間水に漬けて洗濯するのはおすすめできません。お手入れの際はドライクリーニングに持ち込むのが安心です。
もしシルクのハンカチに汚れがついてしまっても、慌てて自宅でこすり洗いなどはしない方がいいでしょう。シルク特有の光沢が失われ、表面が毛羽立ってしまう恐れがあります。
お早めにクリーニング店へ持ち込んでいただき、汚れた箇所とシルクであることを伝えましょう。
ご自宅で洗濯したい場合は、30℃以下のぬるま湯にシルク専用の洗剤を混ぜて軽く揉み洗いをする程度に留めてください。
洗濯後はタオルに包んで押し絞り、形を整えてから直射日光の当たらない日陰に干しましょう。洗濯機・脱水機の使用は、シワや縮みの原因になるので使用はおすすめしません。
おすすめの保管方法
紫外線に弱いシルクは、日光が当たると黄色く変色してしまいます。直射日光が当たらず、通気性の良いクローゼットの中などにしまっておきましょう。
シルクは害虫が好む繊維です。保管中は防虫剤を絶やさないこともポイントです。
ただし防虫剤が直接シルクに着くと生地を痛める原因になってしまうので、スペースを開けて設置してください。
レース・刺繍ハンカチ
近沢レース店でも取り扱っているレースや刺繍が施されたハンカチは大変デリケートです。
アイテムによって使われている素材はさまざまなので、品質表示を確認して素材に適した方法で洗濯しましょう。
最も気をつけたいのは、装飾を傷めないこと。使われている素材に関係なく、レース部分の取り扱いには十分注意し、美しい形を保てるようにお手入れしましょう。
上手なお手入れ方法
近沢レース店では、タオルハンカチ地を使用したハンカチを取り扱っております。
近沢レース店のギュピールレース付きのタオルハンカチは洗濯機でお洗濯可能です。洗濯ネットに入れてお洗濯していただけます。
その他のレースや刺繍のハンカチを洗濯する際は、洗濯機は使わずやさしく手揉み洗いをすることおすすめします。
ただし例外として、総レースのハンカチの場合は美しい風合いを損なってしまう恐れがあるため、水洗いは避けてください。
洗い終わったら、直射日光を避けて風通しの良い日陰に干します。
レース部分は手でシワの無いようにある程度伸ばしてから干すことでアイロンがけも簡単になり、生地に余計な負担がかからなくなりますよ。
まとめ
ハンカチの洗い方、干し方、保存の仕方まで素材によってさまざまなことがお分かりいただけたでしょうか。
毎日何気なくハンカチを使用していた方は、自分が使っているハンカチの素材と特徴を理解するところから始めてみてくださいね。
そして最初は負担にならない程度に、その素材に適したお手入れ方法を取り入れてみてください。適したお手入れを行うことで、ハンカチの状態の良さを実感できるでしょう。
洗濯方法を変えるだけでなく、デイリー用と特別な日用などハンカチを使い分けて、一枚にかかる負担を分散するのも長持ちさせる方法です。
お気に入りのハンカチを清潔で美しく保つために、正しいお手入れ習慣を取り入れてハンカチとの毎日を楽しんでくださいね。