私と近沢レース店 Vol.004「当店を好きになってくれるようなものづくりをしていきたい」——企画部メンバー3名による座談会
- 私と近沢レース店
- 2023.01.31.
みなさま、こんにちは。オンラインショップスタッフのひとみです。
今回は、毎シーズンさまざまな商品を生み出している企画部のメンバーに、貴重なお話をたくさん伺ってきました!
——まずは自己紹介をお願いします。はじめての企画商品とお気に入りの商品も教えてください。
オンラインショップスタッフ:それでは、お一人ずつ自己紹介をお願いします。初めての企画商品、お気に入りの商品も合わせて教えてください。
ユーカリさん:ユーカリです。主に、貿易事務と輸出入と、定番やシーズンタオルハンカチのデザインを担当しています。
初めての企画商品は、タオルハンカチ、ジャガードインテリアと小物です。
お気に入りの商品は、以前(一つ前)の元町本店限定のタオルハンカチのブルーです。他に、見て癒されるのは、ドイツギュピールインテリアです。
オンラインショップスタッフ:ありがとうございます。続いてバジルさん、お願いします。
バジルさん:バジルです。私は、アパレルとショールなどのアパレル雑貨を担当しています。
初めての企画商品は、キャラクターコラボの商品でした。ライセンスという商品を近沢レース店で出すことが初めてでした。愛用の商品は松栄堂さんとのコラボ企画の富士山レースの香り袋で、バッグの中に入れています。
お気に入りの商品は…選べないなぁ…。
オンラインショップスタッフ:ありがとうございます。では、ミントさん、お願いします。
ミントさん:ミントです。担当は主にバッグやポーチなどの小物雑貨を担当しています。インドネシアや中国の製品が多く、かごバッグはフィリピンで生産しています。ユーカリ先輩がデザインしたタオルハンカチの生産管理もしています。
初めての企画商品は、エコファーでした。21年秋冬のデザインが私のデビューです。
お気に入りの商品は、毎シーズン発見してしまうので、絞るのが難しいです…。愛用アイテムですと、フォーリアシリーズのエコバッグのベージュの大きい方を愛用しています。定番のレーストートももちろん愛用しているんですけど、カジュアルに持ちやすいのでフォーリアの方が出番が多いですね。
オンラインショップスタッフ:あの生地はどのように決まったのですか?
ユーカリさん:ドイツの生地の展示会で見つけました。その展示会ではいろんな国の生地が集まります。良いなと思ったものは全部サンプルを貰うようにしています。その中から、これはエコバッグに良いかもね、って選びました。
オンラインショップスタッフ:そうなんですね。日傘はどなたがご担当されているのですか?
バジルさん:日傘は三人で考えています。麻の日傘はユーカリさんがレース、日傘メーカーさんとのやりとりは私です。晴雨兼用日傘は、ミントさんがやっていたり。商品によって三位一体なところがあるんです。三人とも年代も経歴も違うところが良いんですよね。
ミントさん:入社してすぐに人気商品のハンカチを任されたりとかって、今思うと大胆な起用ですよね。
お気に入りアイテムは、タオルハンカチですね。(今治のタオル生地使用なので)手触りがすごく良いので癒されます。
この会社に入社するまではハンカチにこだわりを持ってなかったんです。ファッションの邪魔にならなければ何でも、と考えていたのが、今ではファッションの一部として、「今日の服に合わせたハンカチを持って行こう。」と思うようになったのがとても大きい変化だなと思います。
オンラインショップスタッフ:すごく良いですね!
——デザインする上でのこだわりポイントや、気を付けていることを教えてください。
オンラインショップスタッフ:デザインをする上でのこだわりポイントや気を付けていることはありますか?
ユーカリさん:気を付けていることは、レースがいかに素敵に見えるか、ですね。商品としてレースと生地との相性やバランスを考えています。
バジルさん:あとは、シーズンごとにテーマを設定していて、例えばテーマが「リラックスタイム」だったら、リラックス感のあるような雰囲気をどうやったら出せるのか…とか、「エブリデイレース」だったら、日常的な、肩ひじ張らないで着られるけど、清潔感やきちんと感が出るように、レースや全体を考えています。
商品単体というよりは、全体感を見ながら、色やシチュエーションも考えて企画していますね。
ミントさん:三人それぞれ担当する商品が違います。自分の担当商品に集中するだけでなく、お店に商品全てが並んだ光景をイメージすることを意識しています。シーズン毎の彩りを重視していますので、デザインチーフのバジルさんを中心に、三人で連携を取ることがとても大事です。
バジルさん:レースが一番映えるようにや、雰囲気を壊さないように注力しています。
ユーカリさん:今、ちょっと話題にでましたが、大体バジルさんが“こういうテーマでいこう”と、大枠を決めてくれるんです。そこから、自分の担当しているアイテムのデザインをします。そうすると、全体がまとまるんです。
ミントさん:あとは、個人個人で気を付けていることがあるのかなと思います。
例えば私の場合、近沢レース店のファンでいて下さるお客様のニーズ、今のトレンド傾向のバランスにいつも悩みます。ファッション性や目新しいものに惹かれがちですが、使いやすさも大切ですし、何より品質はマスト条件。ちょうどいいさじ加減にするにはどうすれば良いかというところは、永遠に追いかけるテーマだと感じています。
バジルさん:120年以上の歴史がある近沢レース店として、どういう商品を提案して、これから先の近沢レース店を作っていくのかということが大切だと思っているので、いろいろと模索しています。
ミントさん:よく「近沢レース店ならでは」という表現を使うときがありますよね。普段はあまりレースを取り入れないけど、タオルハンカチで知って下さったお客様も引き入れたいとなると、商品ごとにお客様の層をある意味明確に作っていくべきなのかなとも思います。
オンラインショップスタッフ:(接客をしていると)よくお客様からも「やっぱり近沢レース店さんのレースは違うわね。」とおっしゃっていただくので、「近沢レース店らしさ」は、お客様にも伝わっていると思います!
バジルさん:今、大変多くのお客様に近沢レース店のハンカチを好んでいただいているので、ハンカチから近沢レース店を知っていただいた新しいお客様が、次にお求めいただくとしたらどんな商品かというのが課題の一つですね。
ユーカリさん:以前は年齢層の高いお店のイメージがあったと思いますが、今は幅広い層のお客様にご利用いただけていると感じています。ぜひお洋服やバッグなどもお手に取っていただけたら嬉しいです。
オンラインショップスタッフ:そうですよね。私もぜひそうなってほしいなと思います。
オンラインショップスタッフ:先ほどハンカチの話題が出ましたが、以前、何かでどなたかから伺ったのですが、レースを製作するにあたり、刺繍にするときのポイントがあるのだとか。
ユーカリさん:タオルハンカチに使用しているレースは、約2.7㎝の幅のピッチ(間隔寸法)で製作しています。ピッチの幅が大きくなればなるほど高額になります。デザインを起こして、ミリ単位で調整しています。
バジルさん:ユーカリさんは絵を描くように針方向を考えながらデザインされていると思います。
オンラインショップスタッフ:それが聞きたかったんです!(笑)
ユーカリさん:込み入ったモチーフでなければ、レースにできます。
バジルさん:例えばキャラクターの顔の場合、ちゃんと目や口が表現できるように格子の刺繍もデザインしないといけないんですよ。
ユーカリさん:平均的に毎回7回くらいは修正しています。
ミントさん:プリントや型押しではなくて織り物なので、均一なサイズには仕上がらない。キャラクターの場合はバランスの条件が非常に厳しいので、レースで表現するのは本当に繊細な技術だなと思います。
ユーカリさん:昨年スパッとデザインが決まったのは「珊瑚」ですね。一回目でタツノオトシゴの背中のとげとげもきれいに表現でき、嬉しかったです。絶対3回は修正すると思っていたので(笑)
あと、「雪だるま」は、3~4年前からずっとやりたかったのですが、どうしても自分の中でデザインがしっくりこなくて…時間がかかりました。納得したものを出したかったので、じっくりゆっくり進めました。
オンラインショップスタッフ:冬といえば、なモチーフですものね。でも、レースにするとなるとなかなか難しいんだなと。
一同:(シーズンタオルハンカチ雪だるま)すごくかわいいです!
ユーカリさん:タオルハンカチは、定番アイテムはエレガントなデザイン、シーズンアイテムはポップで楽しいデザインにしています。
オンラインショップスタッフ:お次はミントさん、バッグのこだわりや気を付けていることはなんでしょうか。
ミントさん:デザイン・品質・価格のちょうどいいバランスを模索していくことですね。
今のトレンドを追求したり、高級素材を使用したい気持ちは強くあります。でも、それって長く使えるもの?買い求めやすいもの?と冷静になると、定番的なものに戻ってきてしまうんですよね。なので、現実的なものの見方と潜在的なニーズを想像すること、どちらも同じくらい重要なんです。こんなにバリエーション豊富なレースを使えるのは、当社だけですから、お客様の期待に応えたいという気持ちが一番強いです。
私個人としては客観性を大事にしていますので、バジルさんやユーカリさん筆頭に、周りの社員さんにもよくご意見を伺っていますよ。
バジルさん:私はいろいろなパターンがあって、アントワープ(2022秋冬衣料シリーズ)やハイネ(2022秋冬衣料シリーズ)とかは、毎年国際フォーラムで開催される生地の展示会でチェックするレース屋さんがあって、そこで端から端まで見るんですけど、毎回毎回新しいものがあるわけじゃなくて、「今見ると新鮮!」だったり、「今、これを使ってみたい!」というのが不思議と出てくるんですよ。
気になったレースは、企画中のコルクボードにペタペタ貼って、いつでも眺められるようにしているんです。
オンラインショップスタッフ:あれは気になるレースの掲示板なんですね。
バジルさん:そうなんです。あそこに貼っておいて、「これ使って何か作りたいな」と思ってできたのが、シャツシリーズなんです。
セゾンレースは、オリジナルのレースなんですが、これも掲示板に貼って眺めながら、2022年の春夏の麻ブラウスができました。
オンラインショップスタッフ:まずはレースをメインに考えて、そのレースが似合う素敵なデザインが浮かんでくるんですね。
バジルさん:例えばハイネは、このレースに合うのはどんな生地なのか、2種類作ってみて決めたりとか。お洋服の場合は、うちならではのレースのボリューム感をどうしたら最大限発揮できるかなというところを考えてデザインを決めているんです。
オンラインショップスタッフ:他ですと、マリンバの場合もやっぱりレースが気になってできたんですか?
バジルさん:京都のレース屋さんの生地見本を見ていいなと思って、そこから取り寄せたんですけど、初めて見た時から商品にするまでだいぶ時間が経ってましたね。
ユーカリさん:ずっと気にはなっていたよね。
バジルさん:そうそう、いつかこれを商品にしたいと思ってて、商品としてできあがっても、発売までは半期ずらしたものね。
ユーカリさん:このレースは一目ぼれだったよね。ただ、どんな商品に落とし込むかが難しかったよね。
ミントさん:取引先のレースメーカーさんも、毎回工夫を凝らしてくださるなと感じます。入社3年目の視点からすると、今まで培ってきた信頼と長い関係性がメーカーさんとの間にあるのも、近沢レース店の強みなのかなと思います。
——アイディアが浮かびやすいタイミングやシチュエーションは?
オンラインショップスタッフ:デザインのアイディアが浮かびやすいタイミングなどはありますか?
ユーカリさん:私は、シーズンタオルハンカチを考えるときは、生活の中で見た色の組み合わせから連想したり、思い出や散歩中に見た花や物など、レースにしたら素敵かもとひらめきます。
あとは、思い出とか。2023年春夏の「シロツメクサ」なんかは子どもの頃の思い出だったり。2022年秋冬に販売した「エチケット」は日常からだったり。
でも皆さんからのお声をきっかけにアイデアが生まれることもあります。以前販売した「アマビエ」は存在すら知らなかったけれど、同じタイミングで3人くらいの方からリクエストをもらったんです。そこから色々調べてデザインしました。
ミントさん:たとえば会議中の何気ない雑談、リラックスしているときにアイディアが生まれることって意外とありませんか?
実現できるかどうかで考えてしまうとアイディアってぎゅっと絞られちゃうから、リラックスした会話から「これだったら案外できちゃうのでは?」って、まずはできる想定で仕様書をおこしてみたり。私の場合、この瞬間っていうのはなくて、日々の積み重ねで気になるものは全部スマホにメモや写真で納めておくんですよ。
一同:すごーい!
ミントさん:それで、今から企画するってときにそれを全部見返してデザインを膨らませるっていうやり方です。
バジルさん:私は週末にあちこちパトロールしているんです。散歩しながら、街ゆく人のファッションを見たり、お店に入って、お客さんがどんな商品を手にとっているのかとか。
お洒落な店員さんを観察したりとか、怪しい行動が基盤になっています。(笑)
——思い入れの強い商品やデザインはありますか?
オンラインショップスタッフ:みなさん、決められないとはおっしゃられておりましたが、思い入れと強い商品やデザインはありますか?作るのが大変だったとか。
ユーカリさん:私は、シーズンタオルハンカチの「シープ」っていう・・・
オンラインショップスタッフ:羊のですね!
ユーカリさん:そうです。私、不眠症がちで辛いなと思っていた時に思いつきました。
私と同じように眠れなくて辛い思いをしている人にエールを送りたくて。眠りたい時に、羊が一匹、二匹…て数えるじゃないですか?数字を羊の背中部分に数字を付けたり、「羊」の漢字や英語で「Sheep」と入れました。
シーズンタオルハンカチの中でも控えめな色味・デザインだったのですが、以前開催したリバイバル総選挙でランクインしたのでびっくりしました。もしかして不眠症仲間(チーム不眠!)が意外といらっしゃるのかな?可愛いと思っていただけていたら嬉しいです。
バジルさん:あの頃くらいから、数字やカタカナ、ひらがななどの文字がレースに入り始めたんじゃないかなと思う。
ユーカリさん:レースで文字を表現するのはあまり他社さんでもやっていないし、当社の強みかなと。2016年くらいに、ねこのハンカチに「meow」と鳴き声を入れたり、他にも「Aloha」とか文字を入れたりして、意外といろいろできるってことがわかって。
オンラインショップスタッフ:モチーフを気に入ってお買い上げいただいた後、よく見た時に文字が入ってることに気付かれるお客様もいらっしゃいますよね。お客様も楽しんでお使いくださってますよね。インスタグラムに関連する物と一緒に載せてくださったりとか。
ミントさん:メッセージを込めて作ったハンカチが、お客様の手に渡って新たに完成するというか、ストーリーができあがっていく感じが素敵ですよね。
バジルさん:レースのデザインは、今は全てユーカリさんにお任せしているんですが、5年くらい前に手掛けた「メロンパンレース(海老名SA限定商品)」。
一同:あぁ!
バジルさん:あれは難しかったの!メロンパンの網目の部分は、絵で描くのはすぐできるのね、でも、それをレースにするのはなかなか上手くいかなくて。カタカナのメロンパン部分だけはすぐに上手くいって。
ユーカリさん:あの文字可愛かったよね!メロンパンの断面も入れたいよねって話しながら。
バジルさん:レースの上部分のメロンパンの感じがなかなかできなくて。
ユーカリさん:おにぎりシリーズについては、最初は「誰が買うの!?」って言われて、「確かにね…」っておもっちゃったんだけど、どうしても、形にしてみたかったんです。結果的に凄く好評でホッとしました。
オンラインショップスタッフ:SNSで人気に火が付いたんですよね。
バジルさん:でもやっぱり、日本人のDNAというか情緒がちょうどマッチしたんだと思うんですよね。
ユーカリさん:そのときはインバウンドを意識した商品を考えていて、おにぎりって日本のソウルフードなんですよね。テレビで外国の方が、「日本で思い出に残った食べ物は?」という問いに対して「コンビニのおにぎり!」と答えているのを見て、おにぎりって世界に浸透してきているんだなと思ったのがきっかけです。まさか日本の方にもこんなにご好評いただけるとは思っていなかったです。
バジルさん:それが浸透して浸透して浸透して…「おにぎり弁当」に至るんだよね。
ユーカリさん:あれはパッケージも良かったよね!
バジルさん:「おにぎり弁当」の具(の刺繍)は、企画部だけでなく販促の方にも入ってもらったりしながら作ったよね。皆が関わること、関わっていただくことって企画にとって大切で、凄いパワーになるんですよね。
ミントさん:皆で作った企画ですよね、あれはまさしく。
オンラインショップスタッフ:SNSで「お友達と具を分け合いました」ってお客様もいらして。
バジルさん:そうやって、商品が一人歩きしてくれるのが嬉しいよね。
ミントさん:本当に今はSNSが発達しているから、私達からの発信だけじゃなくてお客様がさらに広めて、レースが生み出したストーリーを完結させてくれてるのが嬉しいですよね。
ミントさん:私は、フォーリアのハンドバッグかなと思います。私がしたて1年目の時は、近沢レース店らしさを把握するのに必死で、お客様がどんなものを好まれるのか掴みきれない状況でした。自分が思うものよりも先輩方のご意見を優先したものづくりをしていて、正直事務的なところがあったなと。
2年目を迎えて、ようやく自分が考える「近沢レース店のバッグ」を貫いたのがフォーリアのハンドバッグのデザインだと思っています。
入社したからには、目新しいものをご提案しなきゃ意味がないと思っていたんですけど、それ以上にお客様にお手に取っていただけなければ意味がないという葛藤もありました。
過去の人気商品から外れすぎないように意識した結果、オーソドックスなトートバッグ型とハンドバッグは特に自分の思いを強く反映させたデザインになりました。実際に私自身も使っています。
オンラインショップスタッフ:とても上品なデザインですよね。お着物にも合わせられますし。きれいなバッグだなと思います。
ユーカリさん:あとは…エアリーバッグ?
バジルさん:エアリーバッグは…最初のテーマに戻るけど、そういえば愛用しすぎてるなって思った。(笑)
今は、チューリップ型のをずっと愛用してるんですけど。
オンラインショップスタッフ:エアリーバッグの生地はどのように生まれたんですか?今までにないバッグですよね。
ユーカリさん:軽量化からのアプローチかな。
バジルさん:そうそう。最初はラッセルレースから始まったのかな。あるとき、近沢レース店でやるならギュピールレースで軽量化したバッグが作れないかなって。
2022年春夏のレースが「マリンバ」なんだけど、同じレースを使ったウェアは、レースにコードが入ってるの。でも、これはバッグ用にコードの入ってないレースを作ってもらったんですよね。
ミントさん:エアリーバッグって、パッと見た感じシンプルにですけど、一番手間がかかってるバッグですよね。レースのごまかしが効かないというか。
ユーカリさん:一回使うとやめられなくて毎日使っています。
バジルさん:このエアリーバッグを、「近沢レース店といえばこのバッグだよね!」というところまで、どうやったら持っていけるんだろうって、日々思っています。
ミントさん:今のトレンドに合わせて(エアリーバッグは)リニューアルを目論んでいます。
オンラインショップスタッフ:リニューアルしたら、私もまた買い替えたいなと思っています。(以前のサイズのエアリーバッグを)愛用しすぎなので・・・。
ミントさん:そのサイズ良いですよね。
ユーカリさん:考えてみたらこのエアリーバッグは、ハンカチはの次くらい、うちのスタッフの愛用率が高い商品かもしれないよ。大体のスタッフが持ってるよね。私も色違いで3点ほど持ってる。(笑)
このバッグの良さをもっとお客様に伝えたい!
オンラインショップスタッフ:お客様の中でも、リピート率が高いと思います。
バジルさん:未来のファンを作る企画をどこかでやりたいなと。
お声として、可愛いレースの付いたスタイとかのご希望をお伺いしたことがあって。作りたいなと思ってはいるけどまだ手が出せてないところ。良いタイミングがきたらやっていきたいな。
ユーカリさん:お子さん向けの商品も良いし、この間話していたのは介護にも使えるような前掛けみたいなものもあれば良いなって。ハンカチからそういう提案をオンラインでもやれたら良いなって。
ミントさん:個人的に作ってみたいものがあるんですけど、一つ目はペット、ワンちゃん向けの商品。私の周りにもワンちゃん好きが多くて、わが子のように大事にされてるんですよね。ワンちゃんとお揃いのお洋服を着たいと言われることもあるんです。
私が柄物のワンピースを着ていた時に、「可愛いからワンちゃんとお揃いでそういうの作ってほしいな。」って。そういうペット商品は気になる市場の一つっていうか。
もう一つは、私はバッグ担当なので、万人受けするものではないかもしれないけど、こだわりぬいた近沢レース店ならではのバッグをいつか作ってみたいです。
トレンドには関係のないデザイン、お客様の胸をときめかせられるものであればお手に取っていただける。そういうバッグをいつか作りたいんです。
——最後に、商品企画への思いをおひとりずつお願いします。
ユーカリさん:レースって、可愛いイメージがあると思いますが、「素敵な大人の女性を演出」できる、そんな商品開発を目指しています。
各店舗・オンラインショップが、「きれい」、「可愛い」、「楽しい」が詰まった店づくりをしていきたいなと思っています。
お店をお客様の憩いの場にしたいです。以前、元町チャーミングセールに毎日来て毎日お買い物してくださるお客様がいらして、「雰囲気が大好きでついつい毎日来ちゃう!」とおっしゃっていて、お買い物を楽しんでいらっしゃいました。そのお言葉、本当に嬉しかったんです。
バジルさん:確かに私もそう。お店を好きになってもらえたらなって思います。
何か人にプレゼントするときには、ここは必ず覗くとか、いつも必ずチェックするお店にしてほしい。マイフェイバリットショップを目指してますね。
オンラインショップもただネットでポンって繋がるだけじゃなくて、店舗みたいに歩いて商品を見るような場になれば良いなって思います。
ミントさん:お二人がおっしゃったとおりで、毎シーズンを楽しみに店舗やSNSをチェックしていただけるようにしたいなって思っていて。近沢レース店ならではの商品企画はもちろん、世の中の流れに沿ったものをどんどん企画にも取り込んでいきたいなって思ってます。
私は、近沢レース店でトータルコーディネートしなくても良いと思うんです。お好きなブランドに合わせてこのバッグを買うとか、お帽子を買っていただくとかでももちろん良くて。セレクトの一つとして毎シーズン必ずチェックして、今年どういうの出すのかな、これ凄く素敵とか。
レースって、イメージが出来上がってる方も多いと思うので、あまり手に取らないという方にこそ、選択肢の一つとして、日常にレースを取り入れてもらえるようなものづくりをしていきたいなと思います。
オンラインショップスタッフ:みなさんの素敵な思い、凄く伝わりました。今回は大変良いお話を沢山お伺いできました。企画部のみなさん、本当にありがとうございました!
まとめ
いかがでしたでしょうか。みなさまがお手に取ってくださった商品のエピソードはありましたでしょうか。合わせて、近沢レース店の企画部の思いもお伝えできておりましたら幸いです。
本年も、企画部渾身の素敵な商品をご用意しておりますので、お楽しみに!
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