世界にひとつ。アンティークレースジュエリーの魅力。
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- 2023.05.24.
みなさま、こんにちは。オンラインショップスタッフ、ひとみです。
突然ですが、「アンティークレースジュエリー」をご存じでいらっしゃいますか?アンティークレースジュエリーは、現代で作ることの出来ない貴重なアンティークレースを、ひとつひとつフレームにはめ込んだ、世界にひとつだけの大変貴重な逸品です。
本日はその素晴らしさと、世界観についてご紹介させていただきます。
アンティークレースジュエリーとは
近年ではレースの生産方法は機械織りが主流となり、手仕事でつくられたレースは大変貴重なものとなりました。そもそも「アンティークレース」とは、16世紀から20世紀初頭までに作られたレースをさします。
現代のレースと違い、糸が非常に細く、熟年の職人たちの手によって気の遠くなるような時間と労力をかけて織り上げられていました。
現在、当時の糸につかわれた麻や綿の品種は絶滅しており、同じ糸を紡ぐことは不可能で、同時にそれをレースに織り上げる技法もほとんどが絶えていることから、アンティークレースを現代に蘇らせることができません。
そしてその貴重なアンティークレースを、世界的なレースの収集家、鑑定家であるダイアン・クライス氏が所蔵するコレクションから厳選し、身に着けられるジュエリーとしてアレンジしたものが「アンティークレースジュエリー」です。
彼女が自らネックレスや、ブローチのフレームに合わせてレースをカッティングして挟み込むため、同じフレーム、レースの技法でも一点一点レースの表情が変わる、まさに一点もの。
糸と糸を織りあげるレースは、ひとつとして同じものはありません。自分だけの、特別なジュエリーだなんて、なんだか心が躍りませんか?
レースの歴史
ここからは、レースの歴史について簡単にご紹介いたします。
レースは大きく分けると、「ニードルポイントレース」と「ボビンレース」の2つの技法があり、双方ともに16世紀に誕生したと言われています。多くのレースの源流がこの2つの技法にたどり着きます。
そのほか、漁網から発展したものや、かぎ針編みから発展したものもレースと呼ばれています。
レースは誕生から瞬く間に、ヨーロッパ中に宮廷に広まり、名立たる王侯貴族たちを魅了しました。彼らがこぞって高価なレースを求めたため、それに答えるように、職人たちの技術も向上していきます。
レースはまさに、糸の宝石と呼ばれる芸術品であり、ときにはお城を凌ぐほどの価値を持っていたと言われています。
その技術は現在ではほとんど失われてしまい、どんなにテクノロジーが発達した現代でも、その手仕事を超えることが出来ないほどの技術力です。
アンティークレースジュエリーのご紹介
近沢レース店では、アンティーク・レース鑑定家であるダイアン・クライス氏の所蔵する貴重なアンティークレースジュエリーを取り扱っています。
ここからはレースの種類とともに少しだけご紹介いたします。
メッヘレン
メッヘレンは、レースの種類にその土地の名前を付けた最初のフランダースの町でした。
メッヘレン・レースは非常に繊細なボビンレースで、“クイーン・オブ・レース(レースの女王)”と呼ばれマリア・テレジアやナポレオン一世など多くのロイヤルファミリーに愛されてきました。
所蔵者:Diane Claeys
ポアンドガーズ
ポアンドガーズは、ベルギーで最も高価で繊細なニードルポイントレースのひとつ。 モチーフは、ボタンホールステッチで縁取りされています。
また、最高級のポアンドガー ズには、さまざまな繊細なフィリングが施されています。
所蔵者:Diane Claeys
ポアン・ド・アランソン
18世紀後半から20世紀初頭くらいまで作られていたレース。スカラップのところに馬の毛を巻き込んで作っているのが特徴で、当時はドレスにふんだんにあしらうように使っています。
時代により異なりますが、生成っぽい色味で重厚感があり、冬の印象を与えます。
所蔵者:Diane Claeys
まとめ
いかがでしたでしょうか。レースの歴史や、レースを織りあげる職人の技術力を知ると、ますますレースに魅力を感じられたのではないでしょうか。
洗えて身近に使うことの出来る、日常的に取り入れられるレースの楽しさと、貴重で繊細な職人の技巧光るレースの美しさの、両方の魅力をぜひ知っていただけましたら嬉しく思います。
アンティークレースジュエリーは、オンラインショップと元町本店、一部店舗にてお取扱いがございます。本店ではレジ横のショーケースに入って展示されておりますので、ぜひ元町にお越しの際には店内に飾られているアンティークレースジュエリーもお楽しみくださいませ。
見た目を華やかにするだけでなく、心も豊かにしてくれるレースの世界を感じていただけましたら幸いでございます。
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