アフタヌーンティーを優雅に楽しもう!知っておきたいマナーの基本

三段トレイに美しく盛られたスイーツやサンドイッチ、そして上質で香り高い紅茶。ホテルのラウンジやカフェで過ごす特別な時間は、非日常的な空間を作り出し、心を満たしてくれます。

とはいえ、いざアフタヌーンティーに行こうと思うと、「どのようなマナーがあるのだろうか」「何から食べればいいのだろう」と、少し不安になる人もいるのではないでしょうか。優雅な時間を心の底から楽しみたいからこそ、さまざまなことが気になってしまいますよね。

そこで今回は、アフタヌーンティーの歴史から三段トレイの秘密、知っておきたいマナーを詳しくご紹介します。元町という洋風文化が息づく街で、長年レース製品を手がけてきた私たちだからこそお伝えできる、アフタヌーンティーの楽しみ方をぜひ参考にしてください。

アフタヌーンティーとは?

アフタヌーンティーは200年近い歴史があり、英国貴族の生活習慣から生まれたという奥深い背景があります。まずは、アフタヌーンティーがどのように誕生し、世界へ広がっていったのかをご紹介します。

英国貴族が生んだ優雅な習慣

アフタヌーンティーが誕生したのは、19世紀の英国です。当時の英国では、朝食と夕食の間隔が非常に長く、午後になるとお腹が空いてしまうことが問題でした。

そこで、ベッドフォード公爵夫人であるアンナ・マリアは午後の空腹を満たすために、自室で紅茶とパン、バターを楽しむように。やがて、友人を招き、紅茶とともに軽食やお菓子を楽しむ「アフタヌーンティー」という文化が生まれたと言われています。当初は親しい友人との私的な集まりでしたが、次第に上流階級の間で広まり、社交の場として定着していきました。

今なお日本で愛されるアフタヌーンティー

日本でも、アフタヌーンティーは特別な時間として愛されています。高級ホテルのラウンジ、おしゃれなカフェ、専門のティールームといったさまざまな場所で、本格的なアフタヌーンティーを楽しむことが可能です。

特に、横浜のホテルでは、港町らしい洗練されたアフタヌーンティーが楽しめることで知られています。ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル、ホテル ニューグランド、横浜ロイヤルパークホテルなど、名だたるホテルが、それぞれの趣向を凝らしたアフタヌーンティーを提供しています。

また、横浜は開港以来、さまざまな西洋文化を受け入れてきた港町です。外国人居留地があった元町周辺には、早くから洋風の建物や文化が根付き、紅茶文化やお菓子文化も発展しました。元町を歩けば、歴史ある洋館やクラシカルなカフェに出会えるのも魅力のひとつといえるでしょう。

アフタヌーンティーにおける3つの要素

アフタヌーンティーの楽しみは、紅茶だけではありません。目の前に運ばれてくる三段トレイには、計算し尽くされた美味しさの物語が詰まっています。
塩味、素朴な甘さ、華やかなスイーツが織りなすハーモニーこそが、アフタヌーンティーを特別なものにしています。

三段トレイの秘密

アフタヌーンティーといえば、三段トレイに美しく盛られた料理が印象的です。実は、この三段トレイには明確な役割分担があります。まず、三段トレイの一番下には、セイボリー(塩味の料理)が並びます。きゅうりのサンドイッチ、スモークサーモンのカナッペ、キッシュなど軽い塩味の一口サイズの料理です。

中段には、アフタヌーンティーの主役ともいえるスコーンが並びます。温かく焼き上げられたスコーンに、クロテッドクリーム(濃厚な乳脂肪のクリーム)とジャムを添えていただきます。スコーンはアフタヌーンティー発祥の地、英国で古くから愛されてきたお菓子で、バターの香りと素朴な甘さが食欲を掻き立ててくれるでしょう。

一番上の段のペストリーにはマカロン、タルト、ロールケーキ、ムース、エクレアなど、華やかなスイーツたちが美しく並びます。季節のフルーツを使ったケーキや、ホテル特製のデザートなど上段がもっとも華やかで、視覚的にもアフタヌーンティーを楽しめるはずです。

食べる順番と理由

アフタヌーンティーは基本的に、下段から上段に向かって食べていくのがマナーです。つまり、下段のセイボリーから始め、中段のスコーン、上段のペストリーへと進んでいきます。

これは、味覚の流れを考えた順番です。最初に甘いものを食べてしまうと、その後の塩味の料理が物足りなく感じやすいです。また、空腹の状態でいきなり甘いものを食べるのも、体には優しくありません。

まずはサンドイッチなどのセイボリーで軽く空腹を満たし、次にスコーンの素朴な甘さを楽しみ、最後に華やかなスイーツで締めくくる。この流れがもっとも美味しく、体にも優しい食べ方だと言われています。

もうひとつの大切なポイントは、温かいものは温かいうちに食べるということ。特にスコーンは、焼き立ての温かいうちにいただくのがもっとも美味しいとされています。

これらの順番やルールは、決して堅苦しいものではありません。すべては美味しく楽しむためのものであり、好きなものを好きな順番で楽しむことも推奨されています。ただ、伝統的な食べ方を知っていると、より深く文化を理解でき、アフタヌーンティーの魅力を心から楽しめるでしょう。

知っておきたいアフタヌーンティーのマナー

アフタヌーンティーには、優雅に楽しむためのマナーがあります。難しく考える必要はありませんが、基本を知っておくとより自信を持って特別な時間を過ごせます。

テーブルマナーの基本

アフタヌーンティーを楽しむためには、基本的なテーブルマナーを押さえておくことが大切です。例えば、ティーカップは取っ手に人差し指を通し、親指と中指で挟むように持ちましょう。口に運ぶときは、ソーサー(受け皿)ごと持ち上げるのではなく、カップだけを持ち上げます。ただし、テーブルが低い場合や、立食の場合はソーサーごと持ち上げても構いません。

また、スコーンは手で上半分と下半分に分けたら、それぞれにクロテッドクリームとジャムを乗せていただきます。クロテッドクリームを先に塗り、その上にジャムを乗せるのが「デヴォンシャー式」、ジャムを先に塗り、その上にクロテッドクリームを乗せるのが「コーンウォール式」とされています。どちらが正しいということはないので、お好みで楽しんでみてください。

サンドイッチは、基本的に手で持っていただきます。一口サイズにカットされているので、そのまま口に運んで構いません。ケーキやロールケーキは、フォークとナイフを使っていただきます。一口サイズに切りながら、少しずつ食べ進めてみてください。

スマートに見える所作

アフタヌーンティーでは姿勢も大切です。背もたれにもたれかかるのではなく、背筋を自然に伸ばした状態を保ちます。また、テーブルに肘をつくのは避けましょう。手は膝の上、もしくはテーブルの上に軽く置きます。

会話を楽しむ余裕も、アフタヌーンティーの大切な要素です。食べることに夢中になりすぎず、同席者との会話を大切にしながら、ゆったりとした時間の流れを楽しむ心の余裕が、本当の優雅さを生み出します。

そして、写真撮影をする場合は、周囲への配慮も忘れずに行いましょう。シャッター音や立ち上がっての撮影は、他のお客様の迷惑になるため控えることがマナーです。

ハンカチで叶える、さらなる上品さ

優雅なアフタヌーンティーの時間を、さらに上質なものにするためにハンカチをうまく活用するのもおすすめです。元町の老舗レース店が長年培ってきた技術で仕上げたハンカチが、あなたの特別な時間に寄り添います。

膝掛けハンカチで優雅に

アフタヌーンティーでは、通常ナプキンが用意されており、膝にかけるのがセオリーです。しかし、膝掛けハンカチには、ナプキンとは違った使い方と魅力があります。特にスカートやワンピースを着ている場合、膝掛けハンカチは足元をエレガントにみせるのに役立ちます。
大判サイズの膝掛けハンカチなら、膝から太ももまでしっかりとカバーでき、座ったときの足元の不安を解消してくれるはずです。

また、ソファ席で少しくつろぐときや、足を組み替えるときなど、さりげなく足元を隠すことで、よりエレガントな雰囲気を保てます。ナプキンは主に口元を拭くために使うものですが、膝掛けハンカチは装いの一部として、美しさを保つ役割を果たします。

そして、繊細なレースが施された膝掛けハンカチであれば実用性だけでなく、装いに華を添えるアクセサリーのような存在です。膝の上に広げたとき、レースの美しい模様が見えることで、全体のコーディネートがワンランクアップします。

なお、膝掛けハンカチは膝にかけるだけでなく、さまざまな使い方ができます。バッグの上にさりげなくかけて、バッグを保護しながらおしゃれに見せることも。また、肌寒いときには、肩に羽織ることで防寒としての役割も果たせます。一枚持っているだけで、その場に応じた使い方ができるのが膝掛けハンカチの魅力です。

タオルハンカチも忘れずに

膝掛けハンカチとは別に、タオルハンカチも持っていくことをおすすめします。用途に応じて使い分けることで、より快適に、そして上品にアフタヌーンティーを楽しめます。

例えば、お手洗いに立った後や、手が少し濡れたときなど、手を拭く場面は意外と多いものです。そのようなとき、膝掛けハンカチで手を拭いてしまうと、レースが濡れて膝が冷たくなってしまったり、せっかくの美しいハンカチが台無しになってしまったりします。

タオルハンカチであれば吸水性に優れており、手をしっかりと拭くことも可能です。シーンに合わせて最適なハンカチを選んで使うことができれば、よりスマートな大人の振る舞いを生み出します。

まとめ

三段トレイに美しく盛られた料理、立ち上る紅茶の香り、窓から差し込む柔らかな光。アフタヌーンティーは、五感すべてで味わう贅沢な時間です。

忙しい日常の中で、こうしてゆったりと座り、大切な人と向き合う時間は、かけがえのないものです。何気ない会話の中に笑いがあり、温かい紅茶を飲みながら心がほぐれていく。スコーンを割る手元の動きさえも、優雅に感じられる。そのような特別な午後を、アフタヌーンティーは与えてくれます。

マナーは、この時間をより美しく彩るためのものです。ティーカップの持ち方や食べる順番を知っていれば、自信を持ってアフタヌーンティーを楽しめるでしょう。しかし、何より大切なのは、その場を心から楽しむことです。緊張しすぎず、その場を心から楽しんでいれば、より充実した彩りのある時間を過ごせます。

膝掛けハンカチとタオルハンカチの2枚使いは、そのような時間をさらに心地よくするための工夫です。足元を美しく隠し、必要なときにさっと手を拭く。小さな心配りが、午後の時間を完璧なものにしてくれます。

次の休日、大切な人を誘ってアフタヌーンティーに出かけてみませんか。美味しい紅茶と心温まる会話、ゆったり流れる時間の中には、きっと日常では味わえない心のゆとりを感じられるはずです。