ひと手間で美しい状態を保とう!長持ちする麻日傘のお手入れ方法
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- 2024.08.16.
みなさま、こんにちは。オンラインショップスタッフのひとみです。
今年もとにかく暑い!あまりに厳しい暑さに、ちょっとしたお出かけでも日傘が手放せないお天気が続いていますね。
近沢レース店では、優れた通気性とUVカット効果を持つ「麻」の日傘を数多く取り扱っています。
日傘としても優秀で、涼しげな印象も与えてくれる麻に、当店のレースをあしらうことで実用性とエレガントさが融合した唯一無二のパラソルです。
もちろん見た目の美しさだけでなく、京都の洋傘製造卸店との試行錯誤により長く愛用いただける強度も実現しています。
機能面と美しさの両方から、携わる面々が思いを込め、時間をかけて丁寧に仕上げています。
今回はそんな麻日傘を長く使っていただくための、基本のお手入れ方法についてご紹介します。
さらに当店のスタッフが実際に行っている応用編もご紹介しますので、ぜひご参考になさってくださいね。
きちんとお手入れすれば、長く使える
近沢レース店のスタッフは、みなそれぞれお気に入りの麻日傘を使っています。10年以上勤めるベテランスタッフたちはみな、10年モノの麻日傘を使っているといっても過言ではないほど。
麻の日傘は、きちんとお手入れすれば長くお使いいただけることも、魅力のひとつ。「1年だけ綺麗な傘ではなく、何十年経っても同じフォルムで使っていただきたい」という思いがあります。
麻日傘のお手入れ方法 ~初級編~
ここからは麻日傘を長く使用するための基本のお手入れ方法を3ステップでご紹介いたします。
ステップ01. 汚れがついたら早めに落とす
麻生地に汚れがついてしまった場合は、固く絞った濡れタオルで、叩くように拭くのがおすすめです。裏にあて布をして、汚れを写し取りましょう。汚れをこすってしまうと、汚れが広がってしまう場合があります。これは、麻のお洋服の際にも使えるポイントですので、ぜひ覚えておきたいですね。
全体のお掃除が終わったら、洗剤を丁寧に洗い流します。麻は目が大きく、洗剤が残りやすいため、流し忘れのないようにしっかりすすぎましょう。
ステップ02. きちんと乾かす
すすぎ終わったら、日傘を振って軽く水を切り、乾いたタオルで優しく水分を吸い取ります。この時、生地を雑巾のように絞ったり、タオルで擦ったりしないようにしましょう。表面の繊維が傷つき、細かな毛羽立ちや型崩れが出来てしまいます。
どの傘にも言えることですが、傘の骨部分は水が溜まりやすくなっています。湿り気が残っていると、カビやサビが発生する原因となりますので、注意しましょう。
なお乾燥の際は日傘を広げて、必ず風通しのいい場所で陰干しを行ってください。洗剤が残ったまま麻生地を直射日光に当てると、色褪せや生地の劣化、生地の日焼けによる黄ばみの原因になってしまいますので注意が必要です。
木や竹など持ち手に天然素材を使用している日傘の場合は、水が染み込んで変色するのを防ぐため取っ手も拭き取っておきましょう。天気のいい日に干すことでカラリと気持ちよく乾燥することが出来、サビが発生する確率も低くなります。
ステップ03. 呼吸ができるように保管
日傘のシーズンが終わったあと、長期保存の前には、表面の汚れを来年に持ち越さないよう一度日傘をお掃除してから収納します。
せっかくお手入れした後も、湿度の高い場所やビニール袋に入れて保管してしまうとムレてしまいます。むかしは新聞紙などでくるんだようですが、インクが付かないように不織布でやさしく包んであげると良いでしょう。カビが生えてしまう恐れもありますので、浴室などから離れた湿気のない乾燥した場所に収納しておきましょう。
直射日光に当たらないよう、押し入れやクローゼットがおすすめですが、防虫剤を使う場合は、変色を防ぐために、防虫剤が触れないようにしましょう。余裕があれば秋冬のお天気のいい日に収納から取り出し、たまに風通しするのもいいですね。
麻日傘のお手入れ方法 ~上級編~
夏が終わると、シャワーで洗ってお手入れするベテランスタッフもいるようです。「そもそも日傘って洗えるの?」と疑問に持つ方も多いかもしれません。
当店で扱っている麻素材の日傘は、天然の麻素材。そして日傘の周りにあしらわれたレースも、ハンカチと同じくポリエステルを使用していますので、シャワー洗いにも強い素材です。ただし、傘の柄の隙間にシャワーを当てないように注意しましょう。
清潔な水で洗う
すぐに洗剤をつけるのではなく、まずはたっぷりの水を麻生地に当てます。シャワーを使えば、これだけでも日傘に付着したほこりなどが洗い流されていきます。
色の濃い麻のアイテムは長時間水に付けていると色落ちの可能性があります。手早く進められるよう、あらかじめ必要な道具は全部準備してから臨みましょう。
- 中性洗剤
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- 水(ぬるま湯)
- 乾いたタオル
生地表面のほこりが落ちてから、中性洗剤を使用し、手を傘の裏に添えてやさしくポンポンとたたくように汚れを落とします。
この時に洗剤は直接生地に付けず、先に泡立てておいた泡でふんわりと洗ってあげましょう。洗剤の濃度が高すぎると布にダメージを与えることがあるので適量を守ることが重要です。
「この夏も、日差しから守ってくれてありがとう」と感謝の気持ちでやさしく洗っているそうです。
たっぷりの水ですすぐ
ここでもシャワーを使用して、完全に洗剤を洗い流すのがポイントです。近沢レース店では色落ちを防ぐために水かぬるま湯でのお手入れをおすすめしています。 力づくでこすったり、しっかり水を切るためにぎゅうぎゅうと雑巾のように絞るのはNGです。
しつこい汚れがどうしても取れない場合は自分で無理に落とそうとせず、プロの力を借りてクリーニングの利用も検討してみてくださいね。
長めに乾かす
たっぷりのお水ですすいだぶん、乾かす時間もしっかり取りましょう。ベテランスタッフたちも、「せっかくお手入れしても水分が残っていると、翌年のサビに繋がるのでとても気を付けています!」と口をそろえてコメントしておりました。
お天気のいい日に陰干しすると、日傘の生地はすぐ乾きますが、持ち手に水分が入ってしまったことを考慮して3日くらい干すスタッフが多い印象でした。先に綿棒で傘の柄の水分を取ってから乾かすスタッフもいるようです。
こうして愛情を込めてお手入れをすると、長く美しく愛用することが出来るのですね。
近沢レース店スタッフの愛用日傘
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は麻日傘のお手入れ方法についてご紹介しました。一見むずかしそうに感じる日傘のお手入れですが、工程がわかれば意外と挑戦しやすいのではないでしょうか。
麻日傘は少しの手間をかけることで、いつまでも美しく使い続けることができるのです。お気に入りの麻日傘を綺麗な状態に保ち、夏のお出かけを存分に楽しんでくださいね。そしてぜひ長くご愛用いただけましたら幸いでございます。