トーションレースとは?丈夫さと美しさを兼ね備えた万能レース

 

縁飾りや装飾品にしばしば使われるトーションレース(Torchon Lace)は、幾何学模様と太めの糸によって織られた、しっかりとした印象のレースです。その見た目からはクラシカルでありながら、普段使いにも取り入れられる親しみやすさがあります。

 

今回は、そんな魅力的なトーションレースについて、ぜひ最後までご覧ください。

トーションレースとは

 

トーションレースとは、ボビンレースの一種で「連続糸レース」と呼ばれる技法に分類されます。太めの糸で編まれるため丈夫で、素朴で温かみのある風合いが特徴です。

 

その背景には、ヨーロッパの農村部で生まれた実用的なレース文化があります。
装飾性だけでなく日常の衣類やリネンを補強する役割も果たし、機械化によって量産されることで広く普及しました。
具体的には、ハンカチやテーブルクロスの縁取り、エプロン、カーテン、キッチンクロスなどにあしらわれることが多く、北欧風やナチュラルインテリアとの相性も抜群です。幾何学模様が多くカジュアルなファブリックにも合わせやすいことから、普段使いのアイテムにも自然に溶け込みます。

 

専門書や手芸誌でも「太めの糸で丈夫に編まれるため洗濯にも強い」「繰り返しの動作が多く初心者に向いている」と紹介されており、ハンドメイド愛好家にとって定番の技法とされています。
暮らしに取り入れるなら、まずは市販のトーションレースを使ってハンカチやランチョンマットの縁に縫い付けるのがおすすめです。慣れてきたらボビンレースのキットで制作に挑戦すると、自分好みの幅や模様で作品を作る楽しみが広がります。

 

チュールレースは見た目から薄くて軽やかな印象を与えるチュールの生地と、細かく編み込まれた刺繍部分のコントラストがはっきりと分かることからレースの柄が見えやすいという特徴もあります。

トーションレースの歴史

起源ははっきりしませんが、17世紀ごろから幾何学スタイルのレースは存在していたとされます。
19世紀になるとその用語が定着し、丈夫で実用的なレースとして、特に中流階級の衣服やハンカチや裾の縁飾りに多く取り入れられました。

その後、20世紀には機械製造が進み、手作りとほとんど区別がつかない機械製トーションレースが出回るようになりました。

トーションレースのおすすめポイント

トーションレースの魅力は、まずその幾何学模様が生み出す端正な美しさです。
直線的で規則正しいパターンが連続することで、見る人に整った印象と落ち着きを与え、どこか懐かしいクラシカルな雰囲気を醸し出します。シンプルながら存在感があり、ナチュラルインテリアやモダンな空間、カジュアルファブリックにもうまく調和します。

さらに高い耐久性も特長です。トーションレースは太めの糸を使い、交差とねじりを繰り返して編まれることで、糸同士がしっかりと支え合い強度が増します。この構造により引っ張りや摩擦に強く、洗濯を重ねても型崩れしにくいため、日常的に使うアイテムにも安心して取り入れられます。

素材や幅のバリエーションも豊富です。綿素材なら素朴でやさしい雰囲気に、麻混ならさらっとした涼感が出て夏のインテリアにぴったり。レーヨンやポリエステルなら光沢が出てフォーマル感が増し、ウール混では秋冬の温かい印象が際立ちます。幅広タイプやスカラップ、フリル付き、2WAYストレッチなどデザインの選択肢も多く、用途や好みに合わせて自由に選べるのも大きな魅力です。

トーションレースの取り入れ方

耐久性とデザイン性を活かして、ハンカチやランチョンマット、テーブルクロス、エプロン、カーテンの縁取りなどに取り入れると、日常のアイテムが一気に上品に仕上がります。
幾何学模様の規則的なリズムが整った印象を与え、空間全体に落ち着きをもたらします。

トーションレースはテープ状で販売されているものが多く、縫い付けるだけで簡単に装飾できるほか、アイロンで接着できるタイプもあるため、裁縫が苦手な方でも気軽に挑戦できます。マスクやポーチのトリミング、子ども服のワンポイント、リネンやクッションカバーの装飾など、暮らしのさまざまなシーンに応用可能です。

また、素材や色を変えれば印象も自在に調整できます。
オフホワイトや生成りを選べばナチュラルで優しい雰囲気に、メタリック糸入りなら洗練されたモダンな印象に。カラーバリエーションを取り入れれば季節感や遊び心を表現でき、同じアイテムでも全く違った表情を楽しめます。さらに、ハンドメイドが好きな方はボビンレースキットで自分だけの模様を編んでみると、暮らしにより一層オリジナルの温かみを添えることができます。

近沢レース店のトーションレースアイテムをご紹介

トーションレースは、日常のアイテムにも取り入れやすい、丈夫でクラシカルなレースです。近沢レース店では、そんなトーションレースを贅沢に使った上質なアイテムを展開しています。

シアーブルゾン

ギュピールレース、トーションレース、アイレットレースなど、いろいろな手法のレースを手作業で縫い合わせて1枚のレースに仕上げる奥ゆかしい手仕事。

だからこそきれいめアイテムとも相性がよく、フォーマルワンピースなどとも合わせてイベントシーンにもおすすめです。

シアーブルゾン
2025年2月発売

カスケードスリーブブラウス

こちらもギュピールレースやトーションレースなど、手法の異なるレースやバラエティー豊かなデザインのレースをていねいな日本の縫製技術で手作業で縫い合わせ、1枚のレースに仕上げています。

これ一枚で様になるきちんと感がある、見る角度によって異なる印象を持つブラウスです。

カスケードスリーブブラウス
2025年9月発売

まとめ

今回はトーションレースについて詳しくご紹介しました。
幾何学的な伝統美と実用性を併せ持つトーションレースは、袖にあしらったりハンカチの縁取りに使われていたりと、日常でも取り入れやすい上品さが魅力です。 素材や耐久性、幅、色の選択肢が豊富で、プロの目から見ても安心しておすすめできるレースです。

ぜひ、大切にしまいこむのではなく、日々の装飾やファッションに取り入れて、その美しさと実用性を身近に感じていただけたら幸いです。