上品なツヤが魅力のサテン生地とは?素材の特徴や歴史を詳しくご紹介!
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- 2025.10.21.

ツヤのある見た目が特徴のサテン生地は高級感を感じられるため、服や雑貨に上品な印象を与えることができる生地です。見た目だけではなく触り心地も良いため、パジャマや服の裏地まで幅広く使用されています。
今回はサテン生地の素材の特徴、歴史、お手入れの方法まで詳しくご紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
サテン生地とは

サテン生地は朱子・繻子織りという織り方で作られた生地を指しています。一般的には生地の名称だと思われていますが、広くは織り方の名称です。
サテンは布の縦糸と横糸のどちらか一方が長く表面に浮いている織り方で、独自の構造により生地に光沢があることが大きな特徴です。つるつるとした滑らかな手触りでひっかかりも少ないため、ドレスなどの豪華な衣装だけではなく、寝具やパジャマといった日常的なシーンでも見かける生地となっているでしょう。
現代では、綿やシルクといった天然素材はもちろん、ポリエステルやナイロンなどの化学繊維まで幅広い素材で作られています。
「サテン生地」と「シルク生地」の違い
「サテン生地」は織り方の名称が元であり、「シルク生地」は素材の名称が元であることが大きな違いです。朱子・繻子織りで織られた生地は全てサテン生地であることから、シルクで織られたサテン生地・シルクサテンと呼ばれる生地もあります。
サテン生地の発祥当時は高価な絹織物として広まっていたことから、シルクのイメージは今も根強く残っています。
サテン生地の歴史
サテン生地の発祥は中国で、元々は高価な絹織物としてヨーロッパに広まっていきました。
「サテン」という名称の由来は諸説ありますが、有力な説は中国の地名から取った「ゼティン」を語源とし、流通するにつれて「サテン」になっていったというものです。
見た目の高級感からヨーロッパではドレスやウエディングにも使われる生地でした。
日本には1500年代後半に伝わり、京都を中心に広まったとされています。
サテン生地の種類

サテン生地は素材や使っている系の組み合わせ、織り方の組み合わせによって名称が変わることも特徴です。シルクサテンやコットンサテンなど素材と組み合わせて呼ばれることもありますが、中には独自に名称がついているものも多くなっています。
今回は代表的なサテン生地の種類をご紹介します。
アンティークサテン
アンティークサテンはサテンの特徴である光沢感はありますが、通常よりも控えめで上品な印象を与えます。落ち着いた印象を与えたいフォーマルな衣装で取り入れると、より優雅なサテンの魅力が引き立ちます。
バロネットサテン
バロネットサテンは縦糸がレーヨン、横糸がコットンで織られており、サテンの中でも特に光沢があることが特徴です。ライトが当たるステージ衣装やウエディングにぴったりの生地です。
クレープバックサテン
クレープバックサテンは裏面がサテンの織り方、表面がクレープ上になっている二重織りの構造が特徴のサテンです。裏表で生地の使い分けができることから、ドレスや衣装で使用されることが多くなっています。
その他にも、下記のようなサテン生地は広く使用されています。
- パンサテン
- ベビーサテン
- モンローサテン
- ダッチェスサテン
- シャルムーズ
- ルーセントサテン
- メサリーンサテン
- スリッパサテン
- ベネシャンサテン
- ドスキンサテン
サテン生地のおすすめポイント

サテン生地は他の生地には見られない光沢感という大きな特徴があり、上品さや高級感を演出できる生地としてさまざまな用途で使用されてきました。
サテン生地を使用したアイテムはフォーマルな場面から、日常使いまで広く利用できます。
ここからはサテン生地の魅力をひとつずつご紹介していきます。
高級感のある見た目
サテンの織り方は縦糸と横糸が交差している点が少ないことで、上品な光沢感を生み出しています。パーティ用のドレスやウエディングドレスといった豪華な場面で使用されることも多く、高級感のある生地の魅力があるといえるでしょう。
特に布を揺らしたり、ひだを作ることでできるドレープは、サテン生地特有のツヤから女性らしいシルエットを演出することができ、美しい仕上がりになります。一枚でも衣装として完成されるほどの存在感がある生地です。
滑らかな手触り
サテン生地の魅力は他の生地とは大きく異なる滑らかな肌触りにもあるといえます。
生地によっては長く身につけているとチクチクした感覚があったり、肌にひっかかりを覚えることもあるでしょう。しかし、サテン生地は触った時に擦れる感覚がなく、またひっかかりも少ないことから洋服の裏地や寝具などで使われることも多くなっています。
他の服や肌にダメージを与えにくいことは大きなメリットだと言えるでしょう。
幅広い用途で使われる
サテン生地は糸によって種類も豊富だからこそ、用途に合わせて布を選ぶことができます。
先ほどもご紹介したドレスなどの高級な衣装だけではなく、普段使いできるブラウスやワンピースといった洋服、パジャマやルームウェア、ハンカチや寝具などのアイテムといった幅広い使い方が可能となっていることも大きな魅力です。
サテンのアイテムを取り入れると、見た目の印象から上品で優雅な気分になれるため、インテリアとして使用することもおすすめです。
サテン生地の扱い方で気をつけたいポイント
サテン生地は縦糸と横糸の交差が少ない分、糸が出てしまうと布全体に広がってしまう可能性があるため、丁寧に扱うことでほつれを防ぐことが大切です。
今回はサテン生地を扱う上で、気をつけたいポイントを解説していきます。
サテンはデリケートな生地
サテンは引っ掛けに注意したいデリケートな生地です。保温性や吸水性、耐久性共に優れている生地ではありませんが、華やかな印象を与えてくれる素材です。優しく扱えば長く綺麗な状態でお使いいただけます。
保管方法
サテン生地が使用された衣類は、ドレスやジャケットの裏地といった衣装が多いことから、型崩れを防ぐためにもハンガーを使用することがおすすめです。サテン生地が使用されたアイテムであれば、高温多湿を避け、日陰に保管するのがおすすめです。
近沢レース店のサテンアイテムをご紹介!

エレガントローズサテン小物
気品あるローズに金糸をあしらった贅沢なレース、エレガントローズ。 その名の通り、上品な佇まいで女性の手元を美しく彩ります。 エレガントローズレースと発泡プリントを施した光沢感のあるサテン生地は好相性。サブバッグ、シュシュ、ポーチを始め、用途ごとにお好みでセレクトしていただけるように多種ご用意しました。
まとめ
今回はサテン生地の素材の特徴や歴史、お手入れの方法までご紹介いたしました。
サテン生地は独自の織り方から、滑らかな肌触りと光沢感のある華やかな生地です。高級感のある質感だからこそ、上品な印象を与えたい時にぴったり。
ホリデーシーズンに向けて、金糸のきらめくアイテムはまさにぴったり。ご自身用はもちろんのこと、お揃いギフトとしてもおすすめです。