近沢レース店の技術を集約した「逸品」。
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- 2023.07.31.
近沢レース店としてレースの魅力を発信し続けるにあたり、「お客様にとっての憧れとなるようなアイテムを展開したい。」そのような想いから、毎年1~2回、逸品アイテムを製作・販売しています。
時期や流行を踏まえ、ショールや日傘、アパレルなど、レースの真髄をご堪能していただけるアイテムをラインナップ。
その時の最高峰の技術を集結させたこだわりのアイテムは、近沢レース店でしかみることのできないアイテムとなっています。
汕頭(スワトウ)ハンカチ
中国三大刺繍のひとつ・スワトウ刺繍。中国広東省の町・汕頭(すわとう)にて生まれました。
もともと汕頭では刺繍産業が盛んでしたが、18世紀頃にキリスト教宣教師によりヨーロッパのレースや刺繍技術を伝えたことによって、独自の刺繍文化が生まれたと言われています。
職人がひと針ひと針仕上げていくスワトウ刺繍は、まさに手刺繍工芸の最高峰。気の遠くなるような時間と労を厭わず、仕上げられたハンカチはまさに芸術品。いまではスワトウ技術の伝承も難しく、貴重な逸品となっています。
オールレースショール/ポアン・ド・ローズ
19世紀のアンティークレース「ポアン・ド・ローズ」の美しさを現代の技術で、身にまとえる総レースのショールに再現しました。
「最高に美しいレースをいつでも身に着けていただきたい」という思いから開発されたオールレースショール。
通常はレースのモチーフを繋ぎ合わせて1枚にする総レースのショールが多い中、このショールは端から端まで繋ぎ目なく一枚で仕立て上げられたハイクオリティなもの。
一度機械にかけても、ゆがみや糸切れ・糸飛びなどを熟練した職人の目で細かくチェックをしながら、時間をかけて慎重に織り上げるため、1日で数枚しか作れない貴重な逸品です。
機械にも職人にも、今出来る最高の技術を要するこのショールは、どれをとってもハイレベルな至高の一枚。
アンティークレースの世界観までも忠実に表現するため、全て手書きでトレースして図案化された刺繍は、まさに1枚のスクリーンに描かれた絵画そのもの。
シルクのような上品な光沢感・優雅なドレープ・しなやかな風合いと、長い間使える耐久性を両立するために厳選した糸を使用しています。 機械と繊維、そして人の技術を集め、100年以上レースに携わる近沢レース店が心を込めて作る”糸が織りなす芸術”とも言える一枚です。
フェアリーカシミヤショール
最高級のカシミヤガーゼの生地に、インドの縫製マイスターが一枚一枚丁寧にフランス製ラッセルレースを縫製した、価値の高い最高級品。技術力が高く経験に富んだ素晴らしい縫製マイスターも、年々と減少傾向にあります。
限られたマイスターしか施せない高度な縫製技術で、レースをつなぎ合わせ生地に縫い付けていきます。それはまるで一枚仕立てのショールのような一体感と価値の高さを生み出します。
ふんわりやわらかく、身に着けていることを忘れてしまうほどの軽やかさ。まるで空気のような、心地良さです。
長日傘/リヨン
世界に現存する8台しかないレース機械で作られた、希少価値の高いフランス製のレースを使用した、贅沢で豪華な秀逸品。
デザイン性も高く評価されており、大手ブランドのオートクチュールの政策をいくつも請け負ってきた工房で作られたレース。1930年ごろから代々受け継がれてきたレースデザインを採用いたしました。
織り上げたレースにコード刺繍を施すという、丁寧で卓越した技法で作られたレースは、独特の張り感があり、人々を魅了します。また、傘の中にも気品と優雅な空気が立ち込め、背筋までピンとさせてくれる迫力のレースです。
内側の生地はリトアニアの麻生地を使用し、風通しが良いのも特徴です。京都の老舗の工房による丁寧な縫製が仕上がりの良さを際立たせます。
持ち手についているタッセルは、手仕事で作られたフランス「ウレス社」のものを使用。まさに細部までこだわりつくした、至極の日傘です。
まとめ
レースには不思議な魅力があります。身につけると背筋がしゃんとしたり、お部屋に飾ると気分が明るくなったり、見ているだけで嬉しくなったり…。
レースは、人を美しくしてくれるアイテムです。そして、見た目を華やかにするだけでなく、心も豊かにしてくれる。
糸と糸を織って作り上げるレースは、ひとつとして同じものはありません。人の手によって織り込まれた糸がレースとなり、そしてまた人の手へと渡っていきます。
レースの数だけ、作る人と、使う人のストーリーがあるのです。
普段づかいを楽しめるレースから、一生モノの貴重なレースまで。ぜひ様々なレースを感じ、レースの虜となっていただけますと幸いでございます。
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