ジャガード織とは?素材などの特徴や魅力を紹介!
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- 2024.11.12.
みなさまは「ジャガード織」という生地をご存じでしょうか。
もしかしたら名前は聞いたことがあるけれど、具体的にどんな織物なのか知らない方もいらっしゃるかもしれません。
ジャガード織は立体感がある高級感のある織物で、カーテンやクッションカバーから、コートやジャケットまで幅広く使用されています。
丁寧に織り込まれた生地は厚みがあり防寒にも優れているため、まさに寒くなるこれからの季節にぴったりの素材です。
今回はそんなジャガード織について、歴史から魅力まで広くご紹介いたします。
ジャガード織の特徴や素材について
ジャガード織とは、織りで複雑な柄を作り上げていく生地のことをいいます。
無地の生地に印刷するプリント生地とは対照的に、ジャガード織は生地そのものに柄を織り込み、糸の凹凸や陰影、手触りで柄を感じられる特徴があります。
このように手間暇をかけて作り上げられるため、一般的な生地に比べてやや高価ではありますが、糸の太さや素材感によってさまざまな表情を表現できるので美しい立体感や重厚感を感じられるのがジャガード織の魅力です。
ジャガード織に使用される素材
ジャガード織の技術は、さまざまな素材に適応できます。
たとえば、ウール素材を使用したジャガード織は保温性に優れているため、コートやジャケット、寝具などに使用されます。
一方で、シルクやレーヨンで織ったジャガードはやわらかくなめらかな質感が特徴です。繊細な模様が魅力的で、高級な衣料品やアクセサリーにも利用されます。
このように一言でジャガード織といっても、使用する素材によって印象大きくが変化します。
しかしどの製品も高度なデザインと高級感を持ち合わせており、身に着ける人の美しさを引き立たせてくれることでしょう。
ジャガード織の歴史
ジャガード織は1801年にフランスの発明家、ジョゼフ・マリー・ジャガール(英語読み:ジャカード)が自動織機「ジャカード織機」を発明したことで誕生したとされています。
この織機が開発されるまで織物は職人が2人1組になって、1枚1枚時間をかけて作るものでした。
しかしジャガード織機では、穴の空いた特殊なシートを利用することで糸の通し方を制御し、機械によって高度な模様やデザインを作り上げることを可能にしたのです。
このジャガード織は当時の繊維産業にとって革新的でした。フランスから世界中に普及し、1873年にはフランスやオーストリアから初めて日本の京都にも伝わったといわれています。
このようにジャガード織は、織物のデザインや品質の向上を通して、さまざまな産業や文化にも影響を及ぼしました。
「ジャガード」と「ジャカード」は同じもの?
「ジャガード」と「ジャカード」。もしかすると、どちらの表記も目にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
結論から申し上げますと、この2つは同じものを指します。
フランスの発明家ジャガールの名前を英語読みしたものが「ジャカード」です。
本来であればこちらの呼び方が正しいのですが、日本に渡り、普及していく中で日本人が発音しやすい「ジャガード」に変化したといわれています。
現在では「ジャガード」という呼び名の方が一般的になっています。
ジャガード織のおすすめポイント
美しいジャガード織の特徴を元に、おすすめポイントをご紹介していきます。
高級感と上品さがある
立体感のあるリアルな表現はジャガード織の得意とするところです。花柄や風景、幾何学模様など、繊細な柄の再現が可能なので、一つの作品のように美しい柄を仕上げることができます。
柄の多様性からカーテンやテーブルクロスをはじめ、コートやバッグなどにも用いられており、さまざまなアイテムに利用されています。
色落ちの心配が少ない
先染めした糸を使用して織り込むため、プリント生地のように色落ちする心配がありません。
耐久性に優れており長く使える
ジャガード生地は特徴的な織り方により、生地の質感が向上し耐久性にも優れています。
また、織り目を微細かつ精密に制御できるため、通気性、保温性、防水性などの特性を有する素材を組み合わせることでさまざまな機能をプラスした生地を作り上げることができます。
ジャガード織はどんなアイテムに使われている?
複雑なデザインを可能にするジャガード織は、さまざまなアイテムの製造に広く用いられています。
ファッションアイテムに豊かな表現をもたらすことができるので、古くからエレガントなドレスや、洗練されたスカーフやネクタイ、高級感のあるジャケットやコートにも用いられてきました。
生地の凹凸による陰影や手触りが、洗練された美しさを生み、着る人の個性を引き立たせてくれるのです。
バッグや帽子、手袋などファッション小物においては、ジャガード織の独特な模様を上品なアクセントとして楽しむことができるでしょう。
シンプルなコーディネートのポイントとして愛用される方も多くいらっしゃいます。特にバッグなどに施される柄は、ファッションアイテムとしてだけでなく、アートとしても広く愛されています。
厚みがあり、重厚感のあるジャガード織のアイテムは寒くなる秋冬にぴったりです。
特にクリスマスには、ジャガード織の技術を生かした魅力的なアイテムが多数登場します。ジャガード織なら、クリスマスツリーやベル、雪の結晶や風景など、繊細な柄の表現が可能なのです。
今年のクリスマスはクッションカバーやテーブルクロスなどジャガード織のアイテムを揃えて、暖かくて華やかな食卓を演出してみてはいかがでしょうか。
近沢レース店のジャガードアイテム
近沢レース店でも、ジャガードを取り入れたアイテムをご用意しております。
「エクリュ」インテリア
「エクリュインテリア」は、一枚敷くだけで主役になる豪華なファブリックインテリアシリーズ。
優しいエクリュ色(生成り色)にペーズリー柄が複雑にデザインされたシリーズは、クリスマスやお正月のしつらえにもぴったり。お料理を美味しく演出してくれます。
「イスタンブール」インテリア
「イスタンブール」インテリアシリーズは、東洋と西洋が混在する、神秘的なデザイン。きらびやかなその生地は、ホリデーシーズンにもぴったり。
いつものテーブルコーディネートがちょっと素敵に。来客時にも一枚あると心強い。
現代の暮らしにも、クラシカルなおうちにも馴染みやすく、さらに洗濯機でお手入れが出来るのが嬉しいポイントです。
まとめ
冬は、暖かなアイテムやシックで美しいデザインが楽しめる季節です。ジャガードアイテムを取り入れることで、特別な季節の魅力をより一層引き立てることができます。
美しい模様や季節を表現したジャガード織が、冬の装いにエレガントなアクセントを与えてくれます。
ジャガード織のアイテムで、これからの季節をより華やかに暖かく過ごしてみませんか?