食卓を美しく彩る|ご自宅のテーブルに適したテーブルクロスの選び方

食卓を華やかに彩ってくれるテーブルクロス。季節に合わせたデザインを楽しんだり、素材や大きさを変えるだけでテーブルの表情をガラリと変えてくれます。

今回はテーブルクロスの歴史から、それぞれのテーブルの形や大きさに合った選び方までご紹介します。

テーブルクロスの歴史

実は、テーブルクロスが誕生した時代は明確には解明されていません。しかし8世紀にはヨーロッパでは既に使用されていたとされています。シルバーの食器類が登場するまでは、手で掴んで料理を食べていたと記録されており「汚れた手や口元をテーブルクロスでぬぐう」のが当時の正しい使い方でした。

13世紀ごろのヨーロッパでは、純白のテーブルクロスは非常に高貴なものとして扱われており、貴族以外が使用することは禁止されていました。今でもこの頃の名残として、フォーマルな集まりや晩餐会では、純白や家紋入りのテーブルクロスを用いる伝統が残っています。

日本に普及したのは明治維新以降

現在ではヨーロッパだけでなく世界各国で広く使用されているテーブルクロス。素材や色柄も多種多様です。食事を楽しむ時だけでなく、部屋のコーディネートアイテムの一つとしても親しまれています。

私たちの生活にも馴染みのあるテーブルクロスですが、日本に初めて紹介されたのは明治維新以降だといわれています。政府の急速な西洋化政策に伴ってヨーロッパのテーブルマナー一式が導入され、その時に初めてテーブルクロスも輸入されました。

ただしヨーロッパのテーブルマナーは当時の日本人の生活様式にはなじまず、一般家庭に普及するまでには至らなかったようです。

日本でテーブルクロスが普及したのは第2次世界大戦後、高度経済成長期です。庶民のライフスタイルに欧米文化が多く取り入れられた時期であり、テーブルクロスも受け入れられるようになりました。一般家庭の食卓だけでなく、表彰式や受付のテーブルにかけられるほど日本でもメジャーになっていきました。

現代におけるテーブルクロスの役割

現代におけるテーブルクロスの役割

現代におけるテーブルクロスの役割を改めて確認してみましょう。誕生当初は手や口の汚れをふくための道具だったテーブルクロスも、現代ではさまざまな役割を果たしています。
貴重な家具をキズや汚れから守ったり、インテリアの一部としたり、格式ある場でのおもてなしにも欠かせません。

テーブルの保護、汚れ防止

テーブルクロスの主な役割は、テーブルの保護です。

特に日常的に使うダイニングテーブルなどは、飲み物や食べ物のこぼれや、お皿やコップを置くことによる傷などがつきやすく、これが時間とともにテーブルの劣化につながります。

テーブルクロスは、こうした損傷からテーブルを守るために役立ちます。例えば綿などの素材でできたテーブルクロスは、汚れても簡単に洗濯できるので手入れが楽です。

また、撥水加工を施したテーブルクロスであれば、サッと水拭きするだけで汚れを落とし、テーブルに水がしみ込むのを防いでくれます。

食器やカトラリーの音を防ぐ

テーブルクロスを敷くことで、食器やカトラリーの鳴る音を和らげることができます。食事の際に相手が不快になるような音を避けることは、良いテーブルマナーの一環です。

フレンチやイタリアンなどのレストランでは、テーブルクロスが敷かれていますが、これは物を置く際の音を和らげたり、カトラリーが滑って落ちないようにするためでもあります。

さらに、「アンダークロス」と呼ばれるテーブルクロスの下に敷く布もあります。アンダークロスを使うことで、食器の音をさらに抑えるだけでなく、テーブルクロスがズレにくくなる効果も期待できます。

一般的には、不織布や毛羽立った木綿のネル地などの素材が使用されます。

インテリアやテーブルアレンジとして

テーブルクロスは家具を保護し、テーブルマナーを守るだけでなく、インテリアとしても素晴らしい役割を果たします。一枚敷くだけで部屋の雰囲気が一変し、簡単に雰囲気を変えることができる便利なアイテムとして人気を博しています。

現在では、北欧風やカラフルなデザインのテーブルクロスが多く提供されており、レストランのような優雅な雰囲気だけでなく、ナチュラルなスタイルやシンプルでモダンなテイストのインテリアにも合わせることができます。

さらに、ランチョンマットやテーブルランナーなどのアクセントアイテムも増え、テーブルのアレンジメントの幅が広がりました。

近沢レース店のテーブルインテリアとサイズの選び方

テーブルクロスを選ぶ際は、サイズ選びが重要です。お気に入りのテーブルクロスでも、いざテーブルに敷いてみるとイメージが違った、ということもあります。そのようなことにならないように、テーブルクロスのサイズ選びのポイントを抑えてみましょう。

この章ではテーブルのサイズにふさわしい、近沢レース店のテーブルマット、テーブルセンター、テーブルクロスを合わせてご紹介します。

テーブルマット(約30×45cm)

35×45

「テーブルマット」は、カフェマットや花瓶敷きとして、重宝するサイズ感。食卓はもちろんのこと、お玄関や、靴箱の上、書斎などどこにでもぴったりです。もったいないと思わずに、ティータイムにちょっと敷いてお茶を楽しめば、一気に優雅なリラックスタイムに。おやつの食べカスもぱぱっと払って洗濯機でお手入れ簡単なのが嬉しいですね。

元町チャーミングセールでは、外のワゴン販売にておどろきプライスでテーブルマットが並ぶことも。まだ「テーブルマット」を取り入れたことがない方は、ぜひチェックしてみてくださいね!

テーブルセンター(約40×90cm/約40×120cm)

40×90

テーブルセンターはテーブルの中央にポイントとして敷く布を指します。インテリアのアクセントとして配置するもので、一般的にはテーブルの長さの約1/3から1/2程度の幅があるとバランスが取れ美しく見えるとされています。

近沢レース店のテーブルセンターは「約40×90cm」と、「約40×120cm」がございます。テーブルに掛けるのだけでなく、ソファに掛けるのも素敵な使い方。印象ががらりと変わり、一気におもてなしスタイルに変身です。

40×90

テーブルクロス

ここからはサイズ感が重要になってきます。素敵なテールクロスに出会った時に、すぐに買いたくても「うちのテーブルは何センチだったかしら!?」と心配になりますね。お買い物は出会い。おうちのテーブルサイズが分かれば、クロスのサイズ感はスタッフにぜひお気軽にご相談ください。

40×90

垂らしの長さでイメージが変わる

テーブルウェアは「垂らし」の長さでイメージが変わります。中途半端になってしまうようであれば、思い切って「短め」ですっきり。または「長め」で垂らしてしまうほうが素敵です。

5cmの垂らし

短めの垂らしはシンプルで清潔な印象を与えます。テーブルの上でちょうど良いアクセントを加えつつ、過剰な装飾を避けたい場合に適しています。当店のインテリアはレース付きですから、「5cmの垂らし+レース部分」と考えた方がバランスが取れます。

10cmの垂らし

やや長めの垂らしは、上品で統一感のある印象を与えます。テーブルの端から程よく垂らすことで、テーブル全体のバランスを取りつつ、上品さを演出することができます。こちらも、「10cmの垂らし+レース部分」のほうが良さそう。

垂らし0

15cm以上の垂らし

長めの垂らしは豪華で華やかな印象を与えます。特に特別なイベントやパーティーなどで使用する際には、テーブルクロスをより豪華に見せたい場合に適しています。

サイズに悩んだ時は、ぜひご自宅のテーブルサイズを確認してご来店ください。スタッフがちょうど良いサイズをご提案させていただきます。

まとめ

テーブルとテーブルクロスのサイズ組み合わせは、食卓の雰囲気や使い勝手に大きな影響を与えます。テーブルの大きさや形状に合わせて適切なテーブルクロスのサイズを選ぶことで、バランスの取れた美しい食卓を演出できます。

また、垂らす長さや素材、デザインも考慮し、テーブルクロスを選ぶ際には慎重に検討することが重要です。自分のテーブルに合った最適な組み合わせを見つけて、食事をより楽しく魅力的に彩りませんか?