オールレースショール/ポアン・ド・ローズ（ベージュ）

創業明治34年の老舗「近沢レース店」が19世紀のアンティークレース「ポアン・ド・ローズ」の美しさを現代の技術で、身にまとえる総レースのショールに再現しました。
[最高に美しいレースをいつでも身に着けていただきたい]という思いから開発されたオールレースショール。
通常はレースのモチーフを繋ぎ合わせて1枚にする総レースのショールが多い中、このショールは端から端まで繋ぎ目なく1枚で仕立て上げられたハイクオリティなもの。
1度機械にかけても、ゆがみや糸切れ・糸飛びなどを熟練した職人の目で細かくチェックをしながら、時間をかけて慎重に織り上げるため、1日で数枚しか作れない貴重な逸品です。
機械にも職人にも、今出来る最高の技術を要するこのショールは、どれをとってもハイレベルな至高の一枚。
アンティークレースの世界観までも忠実に表現するため、全て手書きでトレースして図案化された刺繍は、まさに1枚のスクリーンに描かれた絵画そのもの。
シルクのような上品な光沢感・優雅なドレープ・しなやかな風合いと、長い間使える耐久性を両立するために厳選した糸を使用しています。
機械と繊維、そして人の技術を集め、100年以上レースに携わる近沢レース店が心を込めて作る”糸が織りなす芸術”とも言える一枚です。

［ポアン・ド・ローズ］とは
1862年のロンドン万博で紹介された、当時の最高峰の技術が結集したと言われる「ポアン・ド・ローズ・ニードルレース柄」。
現在のベルギーに当たるフレマン地方で生産されたレース（フレミッシュ）の代表である「ポアン・ド・ガーズ」の中でも、バラ柄のものが「ポアン・ド・ローズ」と呼ばれています。
ポアン・ド・ローズの特徴はバラの花びらが重なる立体的な仕上がりの刺繍。
この本物のレースと同じことを機械レースで表現するために、設置方法にまでこだわった機械による［オンケミレース技法］と熟練の職人による厳しい手仕事・検品を重ねて刺繍を施しています。

［オンケミレース技法］とは
「チュールレース」の上から、さらに「ケミカルレース」を重ねて施した技法。
チュールレースもケミカルレースも「エンブロイダリーレース（刺繍レース）」の一種。
チュールレースは”チュール生地に刺繍やアップリケを施して作るレース”、ケミカルレースは”水に溶ける布に刺繍を施してから、布を溶かすことで刺繍糸だけを残したレース”とそれぞれ異なる技法で生産されています。
２種類のレースを重ねることで、まるで一部が浮き上がったような立体的な刺繍となり、互いの特徴を併せ持った繊細ながらも豪華で重厚な仕上がりを実現しています。
「オールレースショール/ポアン・ド・ローズ」ではこの技法により、幾重にも重なるバラの花びらを表現しています。

当社のホームページから制作におけるこだわりをご覧いただけます
https://chikazawa-lace.co.jp/concept/

近沢レース店のこだわりと技術力を詰め込んだオールレースショール。
ぜひ一度、その世界観に触れてみませんか？