暑さもようやく峠を越え、少しずつ涼しくなってきました。9月のシーズンタオルハンカチは、秋の訪れを感じられる落ち着いた色合いが印象的な「ラフレシア」、「ヒンメリ」の登場です。
ラフレシア
不思議なお花をレースハンカチに。
「ラフレシアレース作って!」という社内の声からうまれたレースです。
あまり馴染みのないお花で、「異臭を放つ巨大なお花」。
「異臭・・・何だか嫌だなって」思い、正直デザインするのをためらっていました(笑)
「マレーシアやインドネシアの熱帯雨林に生息する、世界最大の臭~いお花。直径1.5m、重さ12kg になるものもあるのだそうです。
花が咲くまでに2年かかり、開花後わずか3日程で枯れてしまう寿命の短いお花で、「幻の花」とも呼ばれています。
まだまだ謎が多く、ツル植物に寄生するという独特な生態をもっています。花言葉も「夢現(ゆめうつつ)=夢かそれとも現実か、はっきり意識しない状態」と、不思議で面白いですね。
ラフレシアについて調べたり、デザインをしているうちに、愛着が湧いてきて、今では「いつか実物を見てみたい、そして本当に臭いのか確かめたい!」と思うまでになりました(笑)
“きもかわいい”が癖になりそう。
デザインは“きもかわいい”をテーマに進めていきました。
“きもかわいい”雰囲気を表現するために、花びらにつぶつぶをのせ凹凸を出したり、レースや生地も個性的な色を選びました。
ずっと見ていると、この“きもかわいい”感じ・・・何だか癖になってきませんか?
ヒンメリ
フィンランドの伝統をレースハンカチで楽しむ。
学生時代、冬から春にかけて北欧に滞在したことがあり、外はとても暗く寒かったのを思い出します。
冬は極夜(きょくや)となり、冬至あたりは日の出が9時頃、日の入りが15時頃と日照時間がとても短いのです。
でも、家の中は木製のインテリアや華やかな色をアクセントに用いたり、素敵な照明やキャンドルを灯すなど、温もりで溢れていました。
北欧の人たちは、「お家の中で楽しむのがとても上手!」という印象です。
それ以来、彼らの生活に興味を持ち、ヒンメリの存在を知り、素敵だな、レースにしてみたいなと思ったのが、今回ヒンメリのシーズンタオルハンカチを作ろうと思ったきっかけです。
ヒンメリ(Himmeli)の語源はスウェーデン語の「天・空」。
ヒンメリとは、太陽と豊穣のシンボルでナチュラルな麦藁を糸でつないで作る、フィンランド伝統の幾何学模様のインテリアアイテムです。
長い冬を越える彼らにとって、太陽の存在はとても貴重で、ヒンメリはその太陽とのつながりを感じられる光と、幸福のモチーフであることから、別名「光のモビール」や「幸運のお守り」と呼ばれています。
祀ることでその年の豊穣を祈願したり、クリスマスや結婚式、そしてお守りとして食卓やゆりかごの上に吊るし、幸福を願うそうです。
“ずっと見ていたい”色合い。
ヒンメリが持つ意味、込められた大切な願いやストーリーにとても魅力を感じました。
素敵な色でデザインをしたいと思い、段染めのマルチカラー糸を選びました。
多色に染まった糸がレースになった時に複雑に交わることで、魅力的な色合いを醸し出し、“ずっと見ていたい”そんなレースに仕上がりました。
皆様の毎日が、笑顔で溢れますように!
商品情報
- 商品名:シーズンタオルハンカチ「ラフレシア」、「ヒンメリ」
- 価格:各1,650円(税込)
シーズンタオルハンカチとは
当店のタオルハンカチには、シーズンを問わずいつでも店頭に並んでいる「定番タオルハンカチ」と、季節限定でそのタイミングにしか入荷しない、数量限定の「シーズンタオルハンカチ」がございます。
シーズンタオルハンカチは、その季節やモチーフを楽しんでいただきたいという想いから、一期一会。その時限りの「楽しさ」と「美しさ」をどうぞお楽しみくださいませ。
「シーズンタオルハンカチ特集」をみる
シーズンタオルハンカチ / ヒンメリ
長い冬を過ごす北欧フィンランドでは、冬に差し掛かるとクリスマスの飾りとして伝統的な装飾工芸品「ヒンメリ」を吊し、幸福を願うそうです。レースはマルチカラー糸(段染め)を使用。ランダムに出る綺麗な色を楽しんでください。